with Joe Beck(g), Jack DeJohnette(ds/)
クラシックにも精通する幅の広いスタイルで人気を博したシカゴ出身のジャズベーシストRichard Davis率いるトリオの73年発表レコード。こちらは75年リリースの日本盤。
サウスダコタはウンデット・ニーで行われた米軍によるインディアン虐殺事件をタイトルに据え、人種差別に代表される不平等、政治の腐敗、正義の欠如などの社会情勢を糾弾したアルバム。ライナーによると全て即興演奏とのことで、サウンドは3人の卓越した技術に裏打ちされたインプロビゼーションの応酬で、自由を希求する魂の叫びのようにも聴こえます。フリージャズファンは必聴でしょう。更にナット・ヘントフによるライナーノーツの邦訳を記載したインサートも必読です。